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眼鏡やサングラスがゴージャスに見えるチタン製鼻パッド
アイウエアは様々な部品で構成されており、なかでも近年はチタン製のものが増加しております。チタンは金属アレルギーを起こしにくく、形状記憶合金でも採用されるなどアイウエアとは親和性が高い金属であります。 したがって多くの金属製フレームにはチタンが使われていますが、鼻(ノーズ)パッドだけは例外といった印象です。その理由は汗によって滑りやすく、鼻パッドの跡が皮膚に残りやすいといった欠点が挙げられます。 利点としては劣化しにくいので、交換の必要がないと言われています。しかしそれに加え、チタン製鼻パッドは高級な印象を与えることは語られておりません。それは日本におけるアイウエアは掛け心地が非常に重要視されているからです。 長時間着用する眼鏡の場合はシリコン製パッドでも良いかもしれませんが、屋外で短時間着用するサングラスの場合は例外です。特にファッションアイテムとしてのサングラスは、外見が最も重要な要素となります。 その点においてチタン製パッドは圧倒的な存在感があります。それが理由でラグジュアリー サングラスの多くはチタン製パッドを採用しており、これを見れば外観で販売価格帯の推察もある程度可能です(概ね4万円以上)。 眼鏡の場合でもシリコン製パッドは掛け心地は良いものの、黄色に変色したりすると外観が非常に悪化します。したがって定期的に交換が必要ですが、ブランドによってはチタン製パッドに交換できる場合もあります。 加えてフレーム一体型鼻パッドを独立型鼻パッドに加工してもらえる場合もあります(多くは有料)。例えばまつ毛がレンズに接触したりフレームが頬骨に当たるケースでは、独立型にするとそれが解消されます。 参考までに上記のサングラスは、購入時のフレーム一体型を独立型に加工したものです(純正部品)。ただしこの加工を行うとテンプル(ツル)の長さが足りなくなる恐れもあり、フレームの形状によっては加工が難しいので注意が必要です。
スーツ用コートはラグラン袖のほうが着やすい

近年のメンズコートは、ヨーロッパに影響を受けた着丈が短めで細いシルエットが主流となっております。それらはコート単体で着用すると活動的な印象を与え、体型も細く見える特徴があります。 その一方でスーツやジャケットの上から着用した場合、肩周りが窮屈で全体的に着ぶくれした外観になりがちです。そしてそれは腕を通すアームホール(袖ぐり)部分の形状が小さい(狭い)ことに起因しています。 アームホールはコートに限らずスーツやテーラードジャケットでも小さめが主流です。これによって腕の動きの自由度が高くなり、腕を上げた際にも胴部分の生地が引っ張られずにシルエットを維持することができます。 しかしスーツやテーラードジャケットの上からコートを着用するとこれが欠点となり、腕を通しにくくコートの脱着が困難となる場合があります。それでもコートをワンサイズ上げれば解決することもありますが、そうなると単体着用時に外観が悪化します。 私もこの点が悩みのタネとなっており、特にウールコートはスーツやテーラードジャケット着用時には避けておりました。しかしそれはラグラン袖のコートで解決可能では無いかと思い、先日試しに購入してみました。 ラグラン袖は袖部分と首元が繋がるデザインの袖で、袖と肩部分が一体化しています。このデザインはクラシックスタイルのコートなどの一部で採用されており、アームホールが大きく作られています。 参考までに上記は先日、高円寺の古着屋さんで購入したバーバリーのラグラン袖のコートでございます。サイズなどの詳細は不明ですが1990年代に製造され、カシミア混の素材を使用しているとのことです。 このコートはアームホールが大きいので、ジャケットの上から着用する際に腕が通りやすく脱着が容易です(46相当のサイズ感)。その場合は多少袖が短い外観となりますが特に問題とはならず、また単体使用も可能です。 カジュアルコートでもラグラン袖はよく見られるデザインです。特にオーバーサイズコートは肩の落ち込みが無いため、無理をして大きいサイズを着用しているようには見えない利点があります。 一般的にラグラン袖のコートの多くは着丈も長めで、スーツスタイルには良く合うと思います。しかしながら肩幅が狭くなで肩の体型の場合、それが強調されてしまうので注意が必要です。
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