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7月, 2023の投稿を表示しています

サングラスは眉毛が隠れるデザインが良いと言う謎ルール

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ファッションメディアは根拠の薄いルールやマナーなどを流布するのが得意でございます。そのようなルールのなかで、最近見かけたサングラスは眉毛が隠れるデザインが良いというものがあります。 一般的に日本人は西洋人と違って顔の彫りが浅いこともあり、サングラスやメガネを着用すると多くの場合は眉毛が露出します。例えばサングラスをファッションの重要アイテムと位置づけている私の場合、所持しているサングラスのすべてで眉毛は露出いたいます。 またそれの原因は眉毛と目の距離だけでは無く、耳と眉毛の位置関係も影響を与えます。耳の位置が高ければ眉毛はフレームに隠れることになります。逆に低ければ眉毛が隠れたとしても、ほお骨にフレームの下部が接触することもあります。 上記はDITAのサングラスです。同ブランドのデザインはテンプルの取り付け位置が高く、上部も直線に近いので必然的に眉毛は露出することになります。したがって彼らの定義によればこのラグジュアリー ブランドはダメということになります。 近年ファッションメディアが良く取り上げるEYEVANのサングラスは、丸形も含めてデザインが比較的小さめなので眉毛を隠すことはできません。したがってこのブランドもダメです。 ファッションメディアが最も好む黒のセルフレームのサングラスです。どうやっても眉毛を隠せる気がしません。レイバンのウェイファーラーであっても眉毛が露出する方が大半であると思われます。 玄人さんが好むOLIVER GOLDSMITHの定番であるVICE CONSUL(セルロイド フレーム)です。このような普遍的なデザインで肉厚のフレームは、大きいサイズのものはごく少数です。 以上のように私の場合は眉毛が隠れるサングラスを探すことは難しく、仮に隠れるサングラスであってもそれがカッコ良いかどうかは疑問です。さらに大きめのサイズのサングラスは、日本人の場合はフレームの下部が頬(ほお)に接触する問題が発生します。 恐らくこれが言われだしたのは女性用サングラスが起源であると思われます。女性用サングラスは男性用と比較してデザインが豊富であり、特に眉毛が隠れる大型のサングラスは人気が高いことも一因と推測されます。 しかし男性用サングラスは大型のデザインはあまり好まれず、西洋人であっても眉毛が必ず隠れるわけでもありませ

父親の昔のファッション レベルが高かった

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現在90歳近い私の父親は昔、小中学校の音楽の教師をしておりました。なかでも吹奏楽のクラブ活動には熱心でありまして、上記の写真は当時の指揮をする父親です。と、ここまでは私の知っていた父親ですが、先日久々に実家を訪れた際に廃棄する予定の昔の写真を大量に発見しました。 それらを何気なく見ていたのですが、よく見るとスーツのサイズが合っている上に同じカジュアルスタイルの写真が無いことに気が付きました。それを母親に尋ねたところ、父親は着道楽であったことが判明しました。ちなみに私はそれを今まで知りませんでした。 例えば父親のスーツの多くはオーダーメイドとのことでした。私が幼少の頃に実家の玄関に綺麗に磨かれた革靴が10足以上並べられているのは記憶していましたが、そこまで服が好きであったとは予想をしていませんでした。 参考までに実家は群馬県に位置し、東京とは違ってファッションの情報は少なかったはずです。加えて私はファッション雑誌を家で見かけた記憶が無いので、恐らくそれらの情報は仕立て屋さんなどから得ていたと思われます。 このスーツは母親が「こんなシルクのスーツを作って何処へ行くの?」と文句を言っていたので記憶に残っています。さらにホワイト タキシードまで作り、それは今でもタンスの肥やしとして現存しています。 当時の日本では、男性が旅行をする際にはスーツを着用していたような記憶があります。少なくとも現在とは違い、スーツはプライベートの外出着であったという認識に間違いは無いと思われます。 上記は学校行事の引率と思われますが、今で言うコーチジャケット・黒パンツ・白スニーカーに加えてトートバッグのコーディネートです。これが約40年前のファッションとは思えないレベルの高さであります。 洋服に飽き足らずに和服にまで手を出していたようです。和服に関しては、祖父が作ったものなどを継承していたようです。この和服も何となく記憶に残っており、下駄や雪駄なども玄関の靴箱で見かけたことがあります。 今でもあまり見かけない色の組み合わせのジャケパン スタイルですが、ジャケットとパンツはウール素材と思われます。メガネも異なる数種類を着用しており、サーモント風のフレームやメタル フレームなどに加え色付きレンズも好んでいたようです。 そして私が父親の影響を受けていているか

Tod's(トッズ)のドライビング シューズを購入しました

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エレガンテな夏向けの白系の革靴が必要となりまして、 YOOX においてトッズのドライビング シューズを購入いたしました(送料込21,370円)。ちなみに同ブランドの革靴は3回目の購入となります。 Tod's オフィシャルウェブサイト: イタリアならではの職人技によるラグジュアリーなバッグとシューズ 同ブランドは近年ラグジュアリー ブランドとしてアパレル アイテムの展開も増えておりますが、元々はイタリアの国民的なシューズ ブランドといった印象です。そして球状のゴムを配置したペブルソールは同ブランドの象徴ともなっています。 今回購入したのはスエードのオフホワイトのドライビング シューズです。色合いも真っ白よりは合わせやすく、皮革も上質で履きやすそうであります。サイズはUK6(25cm相当)で、私の通常サイズを選択しました。 この投稿をInstagramで見る Kazuhide Araki(@k__araki)がシェアした投稿 このドライビング シューズはペブル ソールが踵(かかと)部分にまで配置されています。これは運転時のペダル操作の際に踵を安定させ、滑りにくくする効果があります。そして外観から踵を見ればトッズのシューズであることも識別できます。 参考までにYOOXなどの一部海外通販では関税込みの価格表示となっております。これが関税が別途発生する通販サイトにおいては革靴の税率が高い関係で、セール価格であっても関税によって相殺される場合があるので注意が必要です。 【関連記事】 Tod's(トッズ)の革ブレスレットを購入しました

サマー メンズ ファッションにおけるカッコよさは体型に依存する

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40代のサマー ファッションは、何をどう着ても苦情の対象になりやすい傾向がございます。それは体型が崩れるなどして外観の劣化が始まる年代の宿命でもあります。そして体型の個人差も大きいので、正解と言える万人向けファッション スタイルも存在しません。 また隠せるものも少ないサマー スタイルはオシャレを度外視し、暑さを我慢をせずに人目もあまり気にしないといったスタイルでも問題ありません(程度の差はあります)。そもそも摂氏30度を超える高温多湿の環境は、オシャレどころでは無いのが実情です。 Tシャツは半袖下着と同様なので単体でオシャレに着こなすには困難が伴います。Tシャツ スタイルは体型に100%依存するので、サイズやデザインなどをテーラードジャケット以上に細かく検討する必要があります。 それでも暑苦しいジーンズやチノパン以外の長いパンツと合わせるなどすれば、ある程度見栄えを向上させることは可能です。とは言っても標準体型より細い方や腹部が出ている方、あるいは色白の方などは難しいと思います。 近年夏になるとファッション メディアが必死に取り上げるポロシャツですが、一般の方々にとっては「ちょっとオシャレな作業着」といった位置づけになります。加えて素材によっては着心地もそれほど良くない場合があります。 色に関しては白はシニアスタイル、黒は暑苦しい上に発汗で塩分が目立つなどの欠点があります。さらにオーバーサイズもだらしなく見え、ジャストフィットにすると汗染みが気になるなど簡単に攻略できるアイテムではありません。 個人的に色々と試してみた感想としてはある程度襟が立つデザインで、かつグレーもしくはピンク系のポロシャツがオシャレに見える可能性が高いと言えるかもしれないし、そうではないかもしれないといったところです。 そういったなかでも半袖開襟シャツは、体型にそれほど依存しないアイテムです。Tシャツやポロシャツより体と生地の間に隙間ができるので、風通しが良い利点もあります。また両胸にポケットがあるタイプは乳首が透けることもありません。 参考までに丸首Tシャツ+前ボタン全開半袖シャツ+短パンのスタイルは、日本人の体型では似合いません。さらにこのスタイルは子供っぽく見えるので、40代の方々にはオススメしかねます。 オシャレ中級者以上の方々であれば、柄

ジャケパン スタイルにネクタイを合わせると色数が多すぎる

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私がこれまでに試しては失敗しているスタイルにジャケパン+ネクタイがございます。このスタイルはアイビー・トラッド系で多く見受けられ、体型が細くて胸が薄い男性向けなので私には難しい面があるのは承知してはおりました。 しかしそれとは別に、ジャケット・シャツ・ネクタイ・パンツで4色となるのが問題であります。ファッションの色数に決まりはありませんが、メンズファッションの場合は靴を除いて3色までが統一感を保つことができる色数になります。 これが4色になると個々のアイテムの主張が強くなるので分散した(まとまりが無い)外観になります。そしてその原因になるのがネクタイであり、ジャケパンスタイルはネクタイ無しのほうがスッキリして見えるとの結論に至っております。 それでもジャケットとネクタイの色を合わせたり、ネクタイとパンツの色を合わせたりしたのですが満足できるスタイリングとはなりませんでした。加えて成功したとしても、格式張って見えるので着て行く場所もありません。 一方で近年のビジネスファッションにおいてネクタイ無しのスーツ スタイルはだらしなく見える場合があるので、そういった意味においてはネクタイ無しのジャケパン スタイルは有効な選択肢となり得ると思います。 いずれにしてもネクタイは基本的にスーツ スタイルに合わせるアイテムなので、一般の方々にはあまり関係が無いお話ではあります。

ピエール・ルイ・マシアのオーバーTシャツを購入しました

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先日訪れたアウトレットモールで70%オフとなっていたPierre-Louis-Mascia(ピエール・ルイ・マシア)のTシャツを購入いたしました。普段はこういった柄物のTシャツは着用しないのですが、旅行先で活躍しそうなので購入した次第です。 Pierre-Louis Mascia ピエール・ルイ・マシアは柄が特徴的なフランスのブランドでございます。そして国内においてはストールのブランドとして知名度が高い印象ですが、近年は他のアパレルアイテムの展開も増えてきました。 この投稿をInstagramで見る Kazuhide Araki(@k__araki)がシェアした投稿 また同ブランドのシャツやパンツ類にはシルク素材も使用され、なかなかエレガンテな外観となっております。しかし現時点においてはレディース アイテムが多く、なかなかメンズ アイテムにお目にかかれないのが残念なところではあります。 今回購入したシャツはコットン100%なので比較的お求めやすい価格であり、自分でも洗濯することが可能です。サイズはオーバーサイズ気味に着こなすことを考えてMサイズ(48相当)を選択しました。 【関連記事】 ピエール・ルイ・マシアのオーバーTシャツを購入しました(2枚目) ピエール ルイ マシアのウール ストールを購入しました

リネン素材の色合いはイタリア語でバター色とも言うらしい

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イタリアのファッション アイテムの特徴のひとつは色数の多さにあり、特に青色に関してはBLU・AZZURRO・CELESTEをはじめとして日常生活においても使い分けられています。逆に日本のファッション業界ではカーキ色が土色と緑色の両方の意味で使われるなど、曖昧な分類も多く見られます。 イタリア語ではそれに加えてVERDE OLIVA(オリーブのような緑)といった具体的な色の表現も存在します。そういったなかで先日、LINO BURRO(バター色のリネン)という表現をウエブ上で見かけました。そしてこれに関しては聞いたことがなかったので、イタリア人の方に尋ねてみました。 その方によれば一般的には使われてはいないが、ファッション業界では有り得るかもしれないとのことでした。またイタリア語において意味は通じるので、通常会話においても使用可能であるとおっしゃっていました。 ただし、どの種類のバターを指しているのかが良くわからないと指摘されました。私は上記のジャケットのような色がバター色であると認識していたわけですが、イタリアのバターは白に近い種類もあるので一概に黄色みがかっているとは限らないとのことでした。 イタリアは食文化が発達している国であり、チーズの種類を例として乳製品が数多く存在することは存じておりました。しかし日本では無塩と有塩の2種類程度のバターが、そこまで種類が多いとは存じ上げませんでした。 そういったわけで上記のジャケットのような色をリネンバターとか呼ぼうかと考えてはみたものの、日本のバターのイメージがいまひとつファッションと合わない上にエレガンテでも無いので使うのはやめた次第です。

【PR】THE CRIMIE(クライミー)のCHAMBRAY SHORT SLEEVE SHIRT

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半袖シャツの攻略を考えていた良いタイミングで、表参道にあるセレクトショップGARDEN TOKYOさんより一押しブランド「THE CRIMIE(クライミー)」の半袖シャツのご提供がありましたのでレビューしたいと思います。参考までにこの半袖シャツは、私自身で選んだものになります。 GARDEN TOKYO 同ブランドは2002年に日本で設立され、アメリカ西海岸のストリートカルチャーをメインコンセプトとしたウエアやアクセサリーを展開しています。実店舗は上記のGARDEN TOKYO(表参道)をはじめとし、 全国主要都市 のショップで取り扱いがあります。 この半袖シャツは縦糸と横糸の色が異なるシャンブレー生地が使用され、その独特な風合いと通気性の良さが特徴となっています。サイズに関しては、ジャストフィットで着用したかったのでMサイズを選択しました(身長170cm・体重66kg)。 着こなし方法に関しては日本の夏季は湿度が高く暑いので、Tシャツなどを着用するアメリカ式では無く単体で着用しています。そして40代以上のメンズの皆様であれば、短パンよりは長いパンツのほうが優雅な外観になります。 生地は軽量ながら丈夫で縫製もしっかりとしており、襟も立てることが可能です。またその生地の特性により、汗をかいても肌にべとつくことは少ないと思われます。 色はブルーとグレーの2色展開となっており、このブルーはロスアンジェルスの霞んだ青空を連想させる「HAZY SKY」といった色合いです。この色は汎用性が高いので、様々な種類のパンツと合わせることが可能です。 背中には2つのアクションプリーツが配置されているので、肩周りも動かしやすくなっています。また襟下にはブランド タグが取り付けられ、背後からの外観にアクセントが加えられています。 CHAMBRAY SHORT SLEEVE SHIRT 約20年ぶりに国産シャツを着用しましたが、以前より格段にデザインも品質も向上している印象です。そしてコーディネートも比較的容易なので、多くの皆様にお似合いになるかと思います(税込18,700円)。 【GARDEN TOKYO 表参道本店】 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-8-12 TEL : 03-3405-5075 OPEN : 12:00 – 1
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