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冬のメンズ カジュアル スタイルは3枚の重ね着で乗り切る

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カジュアル スタイリングにおける重ね着は難易度が高く、重ねる枚数を少なくしたほうが外観が向上する傾向があります。それはまた実用面において、動きやすさや服の脱ぎ着にも影響します。 また地下街を歩いたり地下鉄などで移動する機会が多い場合、その場所における温度も考慮したスタイルが必要です。それは東京などの冬でも温暖な地域では、本気の防寒対策をすると屋内で暑すぎる結果となるからです。 私のカジュアルスタイルにおける上半身の重ね着は、春・秋は2~3枚、夏は1枚、冬は3枚といった感じになっております。なかでも冬は長袖の肌着+ニットウエア+アウターの3枚で過ごしております。 ウィンター スタイルにおいては上下をウール素材で揃えると実用性が高く、スタイリングも容易です。特にウール素材パンツは必須アイテムであり、チノパンなどのコットン素材パンツは寒々しいので避けたほうが無難です。 トップスは厚手のセーターが使いやすく、首が寒い場合はスカーフを巻いたりタートルネックを着用すると良いと思います。この場合もまた、コットン素材のスウエットなどはストリート スタイル感が強いのであまりオススメできません。 個人的な試行錯誤の結果としてはダウンジャケットは、薄手のタートルネックとの組み合わせが最も使いやすい印象です。このスタイルは気温が低い屋外と暖房が効いた屋内の両方に対応し、長袖シャツよりはエレガンテな外観になります。 その一方で体型の薄い方々に人気があるトラッド風のジャケパン スタイルは厚着になりがちです。特に長袖シャツとテーラードジャケットは防寒性能が低いので、どちらかを使うと最低でも4枚の重ね着が必要になります。 そもそも冬のカジュアル スタイルに長袖シャツ(特にドレスシャツ)とテーラードジャケットは必要ありません。長袖シャツは寒いからといって薄手のセーターを着用すると、肌着と合わせてそれだけで3枚になります。 さらにセーターを着るのであれば、長袖シャツは襟しか見えないのでスタイリングにおける意味がありません。かと言ってセーターから長袖シャツの裾を出して見せると、絶滅した昭和スタイルが完成してしまいます。 テーラードジャケットも単体では寒いので、その上からコートを着用する必要があります。そしてコートをテーラードジャケットの代用とすると、コートを脱

ストリート スナップでは太陽が眩しいのでサングラスを使います

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私が常にサングラスを着用しているのは概ねファッション目的ではありますが、撮影時の眩しい顔の表情を防ぐ効果があるからです。とは言ってもサングラスに関する知識も必要なので、それも踏まえて全身のスタイリングも考えています。 一般的に昼間の屋外の撮影では太陽は前方にあるので、裸眼では目を細めないと眩しく感じます。すると頬の筋肉も上がるので、普段とは違った表情になります。その表情はしかめっ面に近いものがあり、場合によってはブサイクと言われることもあります。 一方でサングラスを着用すると目を開けることができるので、普段の表情に近くなります。またポージングを維持している間も、眩しさをあまり感じないので苦痛ではありません(太陽光線が直接目に入り続けるのは結構苦痛)。 それでもサングラスで目は隠れるので普段の顔ではありませんが、少なくとも眩しそうな表情よりはマシであります。またサングラスの種類を変えることにより、顔の印象も変化させることができます。 ちなみにストリート スナップは服装を見せるための写真と勘違いされている方もいらっしゃいますが、背景や撮影場所も重要な要素です。そして全身撮影が前提なので、顔も入れないと写真の魅力が半減します。 その観点からも裸眼よりサングラスをかける利点のほうが上回ります。しかしサングラスは実際に服装に合わせてみないとわからない部分もあります。したがってサングラス単体で紹介している情報はあまり参考になりません。 いずれにしても日本はサングラスに対して根強い偏見があるので、現時点においてサングラスの着用が急激に普及するとは思えません。しかしながら晴天の日はサングラスを着用すると目が楽なので、そこから始められてもよろしいかと存じます。 【関連記事】 サングラスは眉毛が隠れるデザインが良いと言う謎ルール

ニット ウエアはどーしても大人に必要なウィンター アイテム

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タートルネックやセーターはウィンター カジュアル スタイルにおいて重要なアイテムでございます。特に40代の皆様がオシャレを目指す場合、それらは避けては通れない道でもあります。しかしながら国内における普及率は今ひとつといった感じです。 その理由のひとつとして「チクチクする」といったものがあります。実際のところ、ひと昔前のようにチクチクして不快なニットウエアはかなり少数です。加えて最初はチクチクしたとしても、着用しているうちに慣れます。 それは冬に街で見かける多くの女性が、タートルネックなどのニットウエアを着用していることもで証明できます。そして「チクチクして嫌い」と着用を避けている方で、スタイリッシュな方はあまりお見かけしません。 また長袖シャツの上にセーターを着るといった過去のスタイリング方法も変化し、現代では長袖肌着の上に直接セーターを着用する手法も増えています。特にタートルネックは保温性に優れているので、肌着と2枚の組み合わせでも防寒性は確保できます。 ウールコート+タートルネックは最も容易で実用性も高い組み合わせです。厚手の素材のタートルネックであれば防寒性も高く、10℃以下の外気温でも対応できる場合がありす。また一撃でスタイリッシュな外観に変化させることも可能です。 ウールコート+セーターの組み合わせもタートルネックと同様です。しかし首部分が寒いので、気温が低い場合はマフラーやスカーフを巻くと良いと思います。むしろ巻物を使う場合はタートルネックよりセーターのほうが首部分がスッキリして見えます。 中綿ジャケットなどのライトダウンジャケットは、首が露出すると安っぽく見える傾向があります。またそれらのジャケットは防寒性も高くないので、厚手のタートルネックと合わせる方法などが有効かと思います。 ダウンジャケットは薄手のタートルネックと合わせることをオススメします。特にフロントジッパーを開けたときのスタイルが、他のどのインナーよりエレガンテな外観になります。そしてなにより首の脂分が付着しないので、首周りの汚れや劣化を防ぐことができます。 ちなみにダウンジャケット+長袖シャツ+ジーンズ+スニーカーの組み合わせは、イケていない部類のアメリカン スタイルなので40代の方々は避けたほうが無難です。特にチェック柄などの柄物シャツは、シニ

冬限定のグレー(灰)×レッド(赤)のメンズ コーディネート

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先日購入したレッド セーターは、その前に購入したヘリンボーン コートに合わせるためのものでした。無論それぞれ単体でも着用可能ではありますが、どーしてもグレーのウール コートとレッド セーターの組み合わせを試したかったのでございます。 一般的にレッド アイテムはメンズ ファッションでは取り扱いが難しく、帽子・マフラー・靴下などの小物で使われる程度です。私も過去にレッド パンツやレッド シャツなどを試したこともありましたが、それらは目立ちはしてもカッコ良く見せることが困難でした。 それでもセーターであればなんとかなりそうな気がしたので、レッド セーターを購入いたしました。そしてそれに合わせるアウターとして、グレーのウールコートを事前に想定していました。 そして先日初めて試したのが上記のコーディネート写真です。カジュアル スタイルのメンズ ファッションにおいてグレーとレッドの組み合わせはほとんど見ないので、ある意味新鮮と言えるかもしれません。 評価は分かれるとは思いますが、グレーとレッドの相性はそれほど悪くはない印象です。とりわけキラキラ成分の減少がはじまる50代以上の男性の場合、派手めの差し色を有効活用すると華やかな外観になります。 またこのコーディネートはコートを脱ぐと突然と目を引くので、オシャレなレストランでのお食事や、高級ホテルにおける催し物会場を訪れる際などに有効な手法であると思われます。 【関連記事】 Saint Laurentのプルオーバー(セーター)を購入しました Dolce & Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)のウールコートを購入しました

モロー・パリのメガネケースを購入しました

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私のようにサングラスを10本以上所持している人間は、サングラス ケースが悩みのタネです。多くの場合、純正ハードケースは綺麗なのですが持ち運びにかさ張る欠点があります。加えて意外と耐久性が低く、2~3年で劣化する場合もあります。 そしてソフトケースが付属していないので(選択可能な場合もあり)、結局別途購入することになります。それでもプラスチックなどの硬い素材をフレーム使用したサングラスであれば、直接胸ポケットに入れることも可能です。 しかし変形しやすい細いフレームのサングラスは胸ポケットの収まりも悪く、外したときに収納場所に困ります。また安価な汎用品のソフトケースは外観がチープなので、胸ポケットに入れるのを躊躇することもあります。 そういった状況で先日、おおむね私の希望通りのソフト メガネケースを、モロー・パリの店頭において購入しました。このメガネケースは今シーズンからの4色展開で、胸ポケットに入れた際に最も合わせやすそうな上記の色を選択しました。 MOREAU PARIS(モロー・パリ)公式オンラインブティック モロー・パリは日本初上陸から約10年と日が浅いのですが、140年の歴史を誇るフランスの革小物ブランドでございます。現時点において実店舗は少なく、オンライン店舗の取扱商品も少なめな印象です。しかし時折セールなどでオトクな商品を見かけることもあります。 このメガネケースは店頭のみの限定数で販売されており、現時点においてすべての色が残っているかは不明です。素材は柔らかいレザー製で、同ブランドのアイコン模様が特徴的なデザインとなっております。 Valextra ヴァレクストラ メガネケース V2L64 028 SGNL0064028 メンズ レディース レザー めがね 眼鏡 カラー10色 posted with カエレバ 楽天市場 Amazon Yahooショッピング 参考までに同様のデザインのメガネケースはValextraでも取り扱いがあります。そして最新シーズンのモデルの定価は7万円を超えますが、メガネケースにレザー ストラップが付属しているので、バッグの取っ手などに付けると非常にエレガンテでございます。 MOREAU PARIS モローパリ カードケース PORTE CARTE PLINT GOUSSE レディース レザー 名

スーツやジャケットのDROP(ドロップ)表記はヨーロッパと日本では意味が違う

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欧米製スーツやジャケットのサイズは基本的に大雑把に表記されています。例えばヨーロッパの場合はXS(または44)S(同46)M(同48)L(同50)のように表示されています。さらにブランドによってシルエットやデザインが異なるので、サイズが合っても体型に合わないケースがあります。 一方で国産ビジネススーツは身長と体型を組み合わせた国内独自のJIS表記が採用されています。身長は2~9号・体型はY~E体といったように細かく分類されています。例えば身長170cmで標準体型より筋肉質の私の場合は5号YA体となります。 この細かいサイズ表記はメンズスーツのみに適用され、他の衣服は比較的大雑把なサイズで表記されています。したがってスーツは細かく体型に合わせることが可能である一方で、多様なサイズ展開を必要とするために非効率的と言えば非効率的です。 これは過去において男性用仕事着であるスーツは、購入してすぐに着用できる必要性などがあったためと思われます。その反面、ヨーロッパでは購入後に体型に合わせて修正するのが一般的なので、そこまでサイズが細分化されていません。 ちなみにこのJIS規格は第二次大戦後、各国産メーカーのサイズ表記のバラつきが大きく、消費者にわかりやすくする目的で制定されました。その後国民の体型の変化により改定されてはいますが、規格に強制力は無いので採用は各メーカーに一任されています。 そして近年、そのJIS規格の体型表記にDROP表記が導入されはじめた模様です。DROP表記は立体的なデザインが特徴のイタリア製スーツなどで散見され、(胸囲cm-胴囲cm)÷2の数値で表記されます。 このDROPはスーツやジャケットのシルエットの絞りを数値化したもので、数値が大きなるほどウエストが絞られたデザインになります。しかしウエストの絞りの位置はブランドによって異なるので、ある程度の目安とも言えます。 例えばDROP7と表記されている上記のスーツ ジャケットの場合、胸囲とウエストの差が14cmです。また一般的にヨーロッパ(特にイタリア)におけるDROP表記は6~8を多く見かけます(むしろその数値以外はほとんど見たことがありません)。 DROP7は比較的ウエストが絞られているので、前ボタンを留めると窮屈に感じられる場合もあります。加えて胸が薄い体型の方は胸

ラルフローレンのスーツを購入しました

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先日、ベラボーな値引き率となっていたラルフローレン パープルレーベルのウール フランネル スーツを購入いたしました(Made in Italy)。ラルフローレンの高級ラインということもあって高品質素材が使用されていますが、ビジネス用途には厳しいのでお安くなっていたと思われます。 一般的にダブルブレスト スーツはビジネス向きとは言い難く、ネイビー+金ボタンのダブルジャケットであっても威圧的な印象を与える場合があります。また前ボタンを留めるスタイルで着用するため、胸が薄い方々はそれが強調される傾向もあります。 加えてチェック柄も一般企業に勤務される方々には使いにくい柄です。しかしカジュアル用途においてそれらは圧倒的な存在感となります。そしてこのスーツはカジュアル スーツのなかでも、ウインタースタイルを代表するような外観に仕上がっております。 パンツはベルトレス仕様となっています。ベルトレス パンツはジャストフィットが理想であり、このパンツは私のウエスト サイズでジャストでした。また裾はお直し屋さんと話し合った結果、最も綺麗に見えるシングルで仕上げることにしました。 スーツサイズはUS38S(EU46相当)です。Sはショートの略で、他にR(レギュラー)タイプも存在します。Sは着丈や袖丈が短めで、私のような日本人にはレギュラーよりショートのほうが似合うと思います。 この投稿をInstagramで見る Kazuhide Araki(@k__araki)がシェアした投稿 後付の袖ボタンは本切羽にせず、冬向けの生地なので通常のボタンホール+重ねボタンで仕上げていただくことにしました。また袖は詰める必要が無かったので、パンツの裾上げを含めてお直し料金は1万円でした。 【関連記事】 ラルフローレンのリネン ショーツ(短パン)を購入しました

ダウンベストはオシャレ着ではありません

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世の中には身につけるとカッコ良く見えるアイテムも存在しますが、ダウンベストはそれには該当しません。それでも多少はスタイリッシュな外見に仕上げることも可能ですが、基本的には実用品といった位置づけが適切かと思われます。 またアウターとして使用する場合、腕の防寒ができないので真冬には着用できません。したがって春先や秋口などの限られた季節しか使えないアイテムでもあります。加えてインナー ダウンは防弾チョッキ風の外観になるので、お世辞にもカッコ良いとは言えません。 ダウンベストとデニムブルゾン(Gジャン)の組み合わせは、アメカジ ファッションで見かけるコーディネートです。これも外気温が10℃以下になると首や腕が寒いので、12月~2月は避けざるを得ません。 参考までにデニムブルゾンをウィンター スタイルで使うのであれば、タートルネックと合わせることをオススメします。このスタイルでは肌着と合わせて3枚の長袖を着ているので、ダウンベストよりは全体的な防寒性が高くなります。 防寒性を考慮するのであれば、肉厚のニットウエアと合わせる方法もあります。ただし、風が強い場合は腕が寒い欠点があります。また暖房が効いた地下道を歩くと暑く感じられ、ダウンベストを脱いだほうが快適と言えます。 上記のコーディネートであれば、ダウンベストの代わりにコートを着たほうがエレガンテな外観になります。さらにダウンベストがジャストフィットの場合、ニット素材が厚いと少々窮屈に感じられます。 いずれにしてもダウンベストは他のアウターで代替可能なので、無理をしてまで着用する必要はありません。しかしながら一日の寒暖差が大きい季節に、屋外で行動する場合は比較的有効なウエアであると思います。 【関連記事】 SAVE THE DUCK(セーブ・ザ・ダック)のシンセティック ダウンベストを購入しました
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