汎用性(はんようせい)はファッション用語では無い


私は文章中で「汎用性」という言葉を使っていますが、これはファッションでは無くどちらかと言えばエンジニア用語です。したがってファッション関連の文章で見かけるのは当ブログくらいでございます。

それを知らずに響きが良いからという理由で、当ブログを閲覧していると思われるファッション編集者が最近使い出した模様です(見てます)。しかし残念ながら、理解力が低い彼らに使いこなせるとは思えません。

過去に私が関わった車の用語には「専用部品」と「汎用部品」という分類があります。前者はまだしも一般の方が文字では理解しづらい後者は、異なる車種などであっても共通して取り付け可能な部品という意味になります。

この用語は自動車関係のみならず、工業製品の分野において数多く使われています。例えばDVD((Digital Versatile Disc)の"Versatile"は、日本語で汎用や多目的のように訳されます(V≠Video)。

そして私は汎用性を「異なるアイテムにも合わせやすい」といった意味で使用しています。例えばブルージーンズやチノパンあるいはトレンチコートは、他のアイテムと合わせやすいので汎用性が高いと表現しています。

逆にバッグなどの機能性も必要なアイテムは汎用性が高いと表現しても理解しにくいので、それらは「多目的」のほうが適切と言えます。いずれにしても汎用性は一般的な言葉では無いので、広く認知されるようなことにはなりません。

その一方でファッション編集者は「こなれ感」や「抜け感」あるいは「きちんと感」などの中途半端な表現や、覚えたてのカタカナ語を好んで使う傾向があります(そして流行らせたい)。

結局のところ専門性が高い「汎用性」という用語を彼らの浅い知識で書かれた文章中で使った場合、それだけが浮いた存在になるので使いこなせないと申し上げる次第でございます。

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