それはマスト アイテムでは無くてマスト ハブ アイテムです


ファッション メディアに限らずメディアの方々は響きが良いカタカナ語を好んで使う傾向がございます。翻訳の経験がある私からすれば「エビデンスだぁ?どうせ綴りも発音もできないクセに……」と、心の中で思うところであります。

とは言ってもテレビやラジオなどは日本語訳が無いので仕方がない一面もあります。しかしながらファッション業界はカタカナ語が大好きな上に、原語も何も調べずに他の雑誌などで使った用語をこぞって真似することが多い印象です。

最近よく見かける「マスト アイテム」もそのような用語のひとつで、彼らは「必須(持つべき)アイテム」の意味で使っているようですが文法的に問題があります。何故ならMustは助動詞なので、それに続く動詞が必要だからです(命令形のYou Must!などは除く)。

例えばYou must have shoes(靴は持つべきです)とは言えますが、You must shoesでは動詞が抜けているので靴をどうしなければならないのかわかりません。したがって必須アイテムを意味するのであれば、Must Have Item(s)が正しい英語となります。

一方で彼らが同様に使うマスト バイ(Must Buy)は、上記の理由から正しい英語となります。そして英語で必須アイテムは、Itemを省略したMust Have(s)(マスト ハブ)という言い方が海外でも一般的に使われています。

いずれにしても、これは編集に携わる人間が間違うと恥ずかしい中学校レベルの英語です。完璧な英語を使えとは申しませんが、少なくともマスト バイとの整合性が取れないので修正されたほうがよろしいかと存じます。

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