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サングラスは眉毛が隠れるデザインが良いと言う謎のルール
ファッションメディアは根拠の薄いルールやマナーなどを流布するのが得意でございます。そのようなルールのなかで、最近見かけたサングラスは眉毛が隠れるデザインが良いというものがあります。
一般的に日本人は西洋人と違って顔の彫りが浅いので、サングラスやメガネを着用すると多くの場合は眉毛が露出します。例えばサングラスをファッションの重要アイテムと位置づけている私の場合、所持しているサングラスのすべてで眉毛は露出いたいます。
上記はDITAのサングラスです。同ブランドのデザインはテンプルの取り付け位置が高く、上部も直線に近いので必然的に眉毛は露出することになります。したがって彼らの定義によればこのラグジュアリー ブランドはダメということになります。
近年ファッションメディアが良く取り上げるEYEVANのサングラスは、丸形も含めてデザインが比較的小さめなので眉毛を隠すことはできません。したがってこのブランドもダメです。
ファッションメディアが最も好む黒のセルフレームのサングラスです。どうやっても眉毛を隠せる気がしません。レイバンのウェイファーラーであっても眉毛が露出する方が大半であると思われます。
玄人さんが好むOLIVER GOLDSMITHの定番であるVICE CONSUL(セルロイド フレーム)です。このような普遍的なデザインで肉厚のフレームは、大きいサイズのものは存在しません。
以上のように私の場合は眉毛が隠れるサングラスを探すことは難しく、仮に隠れるサングラスであってもそれがカッコ良いかどうかは疑問です。さらに大きめのサイズのサングラスは、日本人の場合はフレームの下部が頬(ほお)に接触する問題が発生します。
恐らくこれが言われだしたのは女性用サングラスが起源であると思われます。女性用サングラスは男性用と比較してデザインが豊富であり、特に眉毛が隠れる大型のサングラスは人気が高いことも一因と推測されます。
しかし男性用サングラスは大型のデザインはあまり好まれず、日本人男性が眉毛が隠れるものを探すのはそう簡単ではありません。そして眉毛が露出するかどうかは、サングラス選びにおいては重要なポイントでは無いのです。
参入障壁が低いファッションメディアにはロクに調べない・他人のアイディアを流用するなどお行儀が悪いライターが多いのですが(出版社のアクセス記録が残っていたりする)、このようなことを定義すれば彼らが宣伝しているサングラスの大半は日本人の顔に合わないということになります。
加えて日本の眼鏡屋さんもサングラスに関しては素人同然の知識しか持ち合わせていない場合が多々あります。ちなみに彼らはサングラスをメガネと同様に顔に合わせることを重視していますが、合わせるのは服装であるということに気がついて欲しいところでございます。
ディータ DITA WASSERMAN 52サイズ スクエアサングラス
posted with カエレバ
MARC ARROWS(マークアローズ)
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40代メンズを中心としたファッション アドバイスおよびスタイリングの提案。メディア向けファッション アイテムの貸出。経歴:政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリング。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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