『誤読のイタリア』は実際のイタリア文化を知るのに役立ちます

ローマ市庁舎(セナトリオ宮殿)
イタリア ファッションがお好きな方でも、イタリア文化まで理解されている方はそれほど多くはありません。さらにイタリアを訪れたことがあるとか、イタリア人のお知り合いがいらっしゃる方となるとかなり少数になると思われます。

私の場合はイタリア文化にも興味があり、さらに現地の人々とのコミュニケーションは現地語のほうが良いと考えているのでイタリア語を勉強しております。とは言っても実際に現地に住んでみたりしないとわからない部分があります。

例えば今回のアメリカ大統領選挙によってアメリカが分断され……などと報じられています。しかし実際に居住したことがある私から見れば、建国からわずか230余年の人種も宗教も異なる多民族国家は、分断も何も未だひとつにすらなっていないと考えるのが自然です。

またイタリアの服はカッコ良いと言われていますが、ボタンはすぐに取れますし、緑や青の素材は色あせしますし、スーツ生地は日本製に比べて物理的な強度が低いですし、サイズ感もテキトーですし、靴は幅広足の日本人には合わないという事実もございます。



『誤読のイタリア』ではイタリア(人)に対するイメージはメディアなどで作りあげられたものであると強調しております。また同じイタリアであっても、日本と同様に地域によって考え方や習慣が異なるとも説明しています。

私もイタリア人男性と言えば女性のお尻が大好きな方々しか存じ上げなかったのですが、最近になってそれ以外の方々も数多くいらっしゃることに気が付きました。こういった固定概念は多くのイタリア人とお知り合いになれば払拭されますが、現実にはそういった機会も少ないと思います。

実際のところイタリア ファッション好きな方々の間では、どこかの時点でイタリア文化が話題に上がることが避けられません。そういった場合に本書を読んでおけば、イタリアに対する日本人の固定概念は事実とは異なると説明できるようになるかと存じます。

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