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ネクタイ小剣ずらしはダブルノットで結ぶと簡単
小剣ずらしと呼ばれるネクタイのテクニックは、ネクタイ後ろ側の小剣をループ(小剣通し)に通さずに少し横にずらして着用します。北米では見かけることは少なく、主にイタリアや日本を中心として認識されているようです。また、カジュアル向けのテクニックとなるので特に覚える必要もありません。
小剣ずらしはネクタイの結び方に左右され、綺麗な逆三角形のウィンザーノットでは不可能に近いと思われます。私は普段はシンプルノットやセミウィンザーで巻いていたのですが、偶然にもダブルノットで巻いたところ小剣ずらしが上手に決まることに気が付きました。
ダブルノットはシンプルノットを二重に巻くだけの結び方で、ノットにボリュームを出したい場合や、長めのネクタイを短く巻く場合に有効です。しかし締め上げることが難しく台形型のノットになったり、解いたときに団子結びが残ってしまいます。そこで図8の行程で、大剣を内側ではなく外側のループに通します。これによって裏側の小剣が独立して動きやすくなります。
これはダブルノットの変形と言えるかもしれませんがキツく締め上げることが可能で、なおかつ解いた時に団子結びが残りません。巻き方は図5でキツく巻いて小剣用のノットをまず作り、そのノットを押さえながらもう一周させて上から大剣を通せば完成です。もちろん小剣を意図的にずらす必要がなければ、外見はシンプルノットとほぼ同じです。
ちなみにふわっとした緩いノットは子供っぽい印象を与えてしまいます。これは女性の手によって巻かれたり、生地が痛むことを恐れたりすると発生します。私といたしましてカッコ良く見せるためにも、ネクタイと靴紐はキッチリと締め上げていただきたいと思う次第でございます。
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経歴:FerrariやRolls-Royceなどの高級輸入車の整備解説書・取扱説明書の翻訳者を経て、 政治家・芸能人・弁護士などのパーソナル スタイリングを担当。1966年生まれ。【言語:TOEIC840・初級イタリア語】
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