ファッション誌の記事は真に受けない


先日イタリア人の先生とイタリアのファッション誌の記事を題材にお話をしておりました。記事の題名は「この春に流行するファッション アイテム」といったもので、数種類のアイテムの色や形状が細かく説明されていました。

「おおよそこの記事の内容はわかりましたが、取り上げるアイテムが細かすぎませんか?さらにイタリアの他のファッション誌では、まったく違うアイテムが流行するとか書いてますよね?これってイタリアでは普通なのですか?」

「あなたの言うことは正しいと思います。そんなアイテムを指定されても探すほうが大変です。しかし問題はありません。ファッション誌の記事を真に受けるイタリア人はいません。私達は好きな服を着るだけです」

アメリカのファッション誌も似たようなものです。そもそも同国はファッションに関心が無い人々が日本より多く、肥満大国ということもあって購入可能なスタイリッシュな服も限られています。

それでもハリウッド スターのストリートスナップ写真が日本のメディアでも取り上げられたりしますが、それは私服ではなくて事前に用意された服の場合があります。そしてその服の提供元が中華系詐欺サイトのケースがあり、私は昨年見事に騙されました。

一方で日本のファッション誌は世界唯一とも言える、ファッションブランド側から提供を受けた新商品を使用したコーディネートを紹介する方式を採用しています。したがって各雑誌で取り上げるファッションアイテムはどれも同じになりがちです。

加えて自前でモデルさんを用意して多くのコーディネート写真を掲載してはいますが、撮影用のファッションなので実用性が低いことは否めません。また多様性などと言いながら、白人モデルを多用するのは大きな疑問でもあります。

実際のところハイブランドは雑誌広告の有無に関係なく、商品は飛ぶように売れます。しかも新作商品の発表より雑誌の発売は遅れるので、雑誌を見て問い合わせても掲載商品がすでに売り切れてしまっていることも問題と言えます。

いずれにしても衣服は見るのと実際に着るのは大違いです。特に初心者の方々はファッション メディアを鵜呑みにせず、実際の店舗で着心地などを確認し、店員さんの意見も参考にしてから購入されたほうがよろしいかと存じます。

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