イタリア服は胸が薄い40代メンズには着こなしが難しい

以前アパレル ショップの店員さんとお話をしておりまして「カッコ良いイタリアのスーツがご希望でしたら、とりあえずベンチプレスで自重を一発お挙げになってからもう一度お越しください……とも言えませんしね(笑)」と、体が薄い体型の方々はスタイリングが難しいという意見で一致いたしました。
一般的に細い体型と言いますと肩幅に目が行きがちですが、イタリア製のスーツやテーラード ジャケットにおいては胸の前後の厚みも問題となります。この厚さが無いとジャケットのボタンを留めた時に、胸とジャケットの間に隙間ができて胸の薄さが強調されてしまいます。
例えばどんなにカッコ良いシルエットのスーツやジャケットであっても、針金ハンガーにかけて正面から見たら安物のジャケットに見えてしまいます。そのような理由から高級ブランドのスーツは厚みがあるハンガーを使用しております。要はイタリアのスーツやジャケットは、他国のものより胸肩周りが立体的に作られているのであります。
イタリア製のテーラード ジャケットなどで見られるDrop(ドロップ)表記は胸囲と胴囲の差を2で割った値であります。上記の場合は胴囲+14cmの胸囲を前提としたシルエットとなっています。日本で言えばY体程度に該当すると思いますが、それでもイタリア製におけるDrop7はウエストの絞りが緩い部類に入ります。
このようなイタリア製スーツやジャケットを胸が薄く胴囲との差が無い方々の体型に合わせる場合、脇の部分を詰めるなどの大掛かりな修正が必要となります。そうなりますと元々のイタリアン デザインとはかけ離れたものとなってしまいます。
そういった方々にオススメなのはアメリカやイギリスのトラッド スタイルでございます。トラッド スタイルが昔から日本で人気なのは、メリハリの無い寸胴なスタイルが当時体を鍛える習慣が無かった細い体型の日本人に合ったことも理由であると思います。
結局のところイタリアのメンズ服をカッコ良く着こなすためには体を鍛える必要があります。しかし鍛えすぎると今度は服が入らなくなるので、ある程度のところで止めたほうが良い感じです。また胸では無く背中を鍛えて厚くする方法も有効でございます。
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