イタリアにおけるメイド トゥ メジャーのスーツ

ルビナッチ ガーメント バッグ
イギリスやイタリアをはじめとしたヨーロッパ諸国では、高級ビジネス スーツは既製品では無く仕立て服が多くなります。参考までにガブリエレ パジーニやタリアトーレなどの近年日本で人気があるイタリアのブランドはどちらかと言えばパーティー向きであり、イタリア本国でもビジネス シーンで着用するには華やか過ぎると思われます。

それは日本であっても同様で、あまり華やかなスーツを着用すると単なる道化師と化す可能性があります。したがって私もファッションに関係が無い仕事の場合は相手先に合わせてドレスダウンする場合があります(実際のところラペルのフラワーホールの花飾りなどは、真面目なお仕事の場面では不似合いな印象です)。

一般的にビジネス スーツにおいて求められるのは華やかさよりはエレガントさであり、それは柄やデザインはもとより生地も重要となります。そういったなか、Fabio Attanasio(ファビオ アッタナシオ@fabioattanasio)氏が、ロロピアーナのカシミア生地でベルベストのダブルブレストのスーツを仕立てられたのでご紹介いたします。


氏はTBDアイウェアの創立者としても知られるイタリアの実業家でおられます。またアレッサンドロ・スクアルツィ氏をはじめたとした、日本でも著名なイタリア人の方々ともご交流がある模様です。上記の写真は複数枚が連続しており、日本ではあまり見ることができないフィッティングの過程を見ることができます。

メイド トゥ メジャーはあらかじめ用意された型を中心として作られ、ゼロから作るフルオーダーメイドとは異なります。そうは言ってもベルベストであれば最低でも50万円の費用は必要かと思われます。しかし、これぞイタリアの仕立て服といった素晴らしい仕上がりになっております。

氏によればフルオーダーメイドと比較しても遜色ないレベルで仕上がったこのスーツは、後ろの首部分やラペルのフィッティングが素晴らしく、パンツはお尻もしっかりフィットした22cmの裾幅であるとのことです。また全体的なシルエットは流行の細身では無く、このスーツはまさに英語で言うところのBusiness Elegant Attire(ビジネス エレガント アタイア)そのものでございます。

ちなみにスーツに限らず仕立て服の場合は会話が重要となります。黙ってすべてをお店に任せればカッコ良くなるわけでもありません。はっきり申し上げれば会話が苦手な方には向きません。ただし日本では仕立て服の文化がヨーロッパほど成熟していないため、店側から次々とオプションが提案されたり、顧客側の無理な注文に応えざるを得ない事情も存在します。

一般論ではありますが仕立て服の場合、担当する店員さんよりカッコ良くなることはできません。もし店員さんの着用している服があまり似合っていないと感じたら、そのお店は止めたほうがよろしいかと存じます。

ココをClick→記事タイトルとURLをコピー

コメント

投稿総数:

アクセスが多い投稿

Gianluca Vacchi氏は何者なのか?

イタリア人と日本人の足型の比較

Parabootの革靴(CLAUDEL)を個人輸入しました

Santoniの革靴を個人輸入しました

テーラード ジャケットの袖ボタンの付け方

ベルルッティ結びの結び方(図解)

2012年~2019年の投稿

もっと見る

このブログを検索

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *